増配傾向、増配率をチェック

【条件③ 基本的に増配傾向である】

配当利回りがある程度高い銘柄が将来高配当に育つには、配当金が継続的に増えていく必要があります。

シバウラ『本命株が迷わず選べる! タイパ最強の「AI」高配当株投資』(日本能率協会マネジメントセンター)
シバウラ『本命株が迷わず選べる! タイパ最強の「AI」高配当株投資』(日本能率協会マネジメントセンター)

企業はそれぞれ株主還元に対する方針を持っており、ウェブサイトに配当方針が掲載されています。ただし、その文章を読んだだけでは、実際に増配傾向であるかどうかはなかなか読み取れません。

そこで、最も確実なのは、過去の配当金の推移を確認することです。株主還元を重視している企業は、急に還元方針を変えたりはしません。過去の実績が増配傾向であれば、今後も増配傾向が続くと考えて問題ありません。

ただし、それだけで判断を終えるのではなく、業績や財務の状況もあわせて確認することが大切です。

【条件④ 増配率が高い】

増配傾向にあることが確認できたら、次に注目したいのが「どれくらいのペースで増配しているか」、つまり増配率を見ましょう。

例えば毎年1%ずつ増配する銘柄よりも、毎年10%増配する銘柄の方が、将来受け取れる配当金に大きな差が生まれます。この増配率こそが長期投資における将来の配当金を加速させるカギとなります。

具体例で見てみましょう。今の配当利回りが3%で毎年10%増配する銘柄と、今の配当利回りが4%で毎年5%増配する銘柄があったとします。

一見すると今の利回りが高い4%の銘柄のほうが有利に見えますが、7年後には購入時の株価に対する配当利回り(取得利回り)が逆転します。

この図表4から、増配率の重要性がわかります。高配当株投資は長期投資だからこそ、今の数字よりも将来の成長を見据えた銘柄選びが重要なのです。

【関連記事】
バフェットも「現金は危険だ」と警告した…オルカンでもS&P500でもない、インフレ時こそ強さを発揮する「資産」
地方衰退の一番の原因は「人口減少」ではない…山口の超富裕層が「住民税43億円」をまるっと抱えて移住した理由
「日本円の紙くず化」へのカウントダウンが始まった…高市首相が狙う「借金1342兆円を帳消しにする」禁断の処方箋
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」
「年金だけで暮らす人」は早々に手放している…50代までに捨てておくべき「老後のお金を食い潰すもの」8選