業界で唯一の再生技術

BtoBには、ケミカルリサイクルとメカニカルリサイクルがある。

前者は使用済みペットボトルを化学分解により中間原料に戻した上で再重合し、新しいPET樹脂を生成する。

後者は同じく洗浄・粉砕により異物を除去し高温、減圧での除染などの物理的処理を経てペレット化して、ペットボトルを作る。

メカニカルリサイクルは低コストな反面、再生を繰り返すと粘度が落ちてしまい「2リットルペットといった大物には、利用は難しくなる」(近藤氏)。

ケミカルリサイクルは、何度再生しても品質を維持できる反面、高コストなのが問題。

サントリーHDは2011年に、メカニカルリサイクルで得たペレットを一部に使用したペットボトルを実用化した。BtoBはメカニカルリサイクルがいまは主流。アサヒ飲料は2020年頃から、業界で唯一ケミカルリサイクルを実現している。

大量の空のペットボトル
写真=iStock.com/bymuratdeniz
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M&Aは一つの手段

――アサヒグループは、国内営業を中心とするビールと飲料の事業会社でした。しかし、10年前には欧州のビール事業を相次いで買収。合計で1兆円を超える資金を投じた。20年にも豪州にて1兆円超でビール会社を買い、昨年末にも30億ドルを投じて東アフリカの酒類事業のM&A(企業の合併買収)を決めました。海外売上高は国内を超えていて、いまや投資会社のように変わってきたように見えます。この変化を営業出身者としてどう見ますか?

【近藤】これまでビールや飲料で築いてきた文化、そして資産がグループにはあります。しかし、成熟した国内市場で成長していくのは、とても難しい。やはりM&Aを使い新しい事業をもうけていくのは必要です。

特に、清涼飲料の場合は、参入障壁も低いのは特徴。どうしても競争は激しくなります。M&Aは一つの手段です。有力なブランドを買収したり、例えばですがオフィスの飲料サーバ事業を手に入れたりと、可能性はあります。