「ラクになるなら飲む」というスタンス

薬は、少なくとも長期的に見れば効果がはっきりしないものが大半で、しかも、人によって合う、合わないの差が大きいものです。

あらゆる薬に対して、「絶対に飲まなければいけない」ではなく、「効果はよくわからないし、あまり期待はしていないけど、飲んでおこう」くらいのスタンスでいるほうがいいと思います。

錠剤の包みと薬袋
写真=iStock.com/Hanasaki
※写真はイメージです

また、もう1つおすすめしたいのは、「ラクになるなら飲む、ラクにならないのなら飲まない」というスタンスをもつことです。風邪薬や頭痛薬は飲まないのに、血圧の薬は後生大事に飲んでいる高齢者をよく見かけます。

すでに日常的に飲んでいる薬に加えて、別の薬を飲むのは体に悪いと考えているようですが、風邪の症状や頭痛がつらいなら、それを緩和する薬を飲むのをためらう必要はないと思います。

長期にわたって飲みつづけると副作用が出やすい

和田秀樹『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』(PHP文庫)
和田秀樹『老いの品格 品よく、賢く、おもしろく』(PHP文庫)

むしろ血圧などの薬こそ、それを飲めば調子が悪いならば、無理をして飲む必要があるのかと思います。

どんな薬であれ、長期にわたって飲みつづける薬のほうが、副作用が出やすいことは明らかです。風邪薬のように一時的に服用するだけの薬によって、体に不可逆的な害が出ることはまず考えられません。

高齢になるほど、多くの人が、薬を日常的に何種類か服用するようになっていきます。だからこそ、薬とのつきあい方をもう一度、考えてみる必要があると思います。

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