「ワンプレート冷食」は令和の大ヒット商品

どういった商品が売れているのかを見るために、さまざまな品目の商品が展開されている冷凍調理と冷凍農産について販売金額上位10商品を確認しました。

【図表3】冷凍調理品:販売金額ランキング(2024年)
出典=『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』(朝日新書)

冷凍調理で驚異的な伸びを示したのが17年よりも11倍を超えるまでに成長した、9位のワンプレート冷食。ご飯とチキン南蛮、カレーとハンバーグのように主食とおかずが1皿で食べられる商品です。

電子レンジでまとめて温められるだけではなく、そのまま燃えるゴミとして捨てられる紙トレーを使用したものが多く、簡便に準備・片付けができます。商品価格もおよそ400円とコスパがよく、栄養バランスを重視した商品からボリューム感を訴求する商品までラインナップが豊富なことから、幅広い年代のユーザーを取り込んでいます。

次いで伸びが大きかったのがラーメンで、17年よりも3倍近く伸びていました。専門店監修の商品や、台湾風まぜそばのように味付けに特徴のある商品などが人気で、家庭でも本格的な味わいを楽しめることが支持されているようです。

納得の冷凍農産品売れ筋ランキング

冷凍農産では、果実全体で17年よりも442%と大きく伸びていたように、4位のブルーベリーが340%、9位のミックスベリーが564%と人気となっています。

【図表4】冷凍農産品:販売金額ランキング(2024年)
出典=『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』(朝日新書)

「インテージ キッチンダイアリー」でブルーベリーの使われ方を見ると、そのまま食べるだけではなく、ヨーグルトやスムージーなどに入れてアレンジされていました。手軽で健康によいだけではなく、アレンジレシピを楽しめることも人気の理由となっているのでしょう。

野菜で特に伸びていたのが2位のブロッコリーで17年よりも353%まで成長。24年の販売金額でも1位の枝豆に1億円差と肉薄する162億円となっています。ブロッコリーは26年度から指定野菜になることが決まっており、消費量が伸びている品目です。

ただし、生鮮品は洗う・切る・下茹でするといった手間がかかり、買い物の時もかさばって運びにくいこともあります。冷凍品では手間を簡略化でき、持ち運びしやすいことから人気となっているようです。