「ビッグデータ」の時代だと言われる。インターネット上に、日々大量のデータが蓄積される。フェイスブックの書き込みや、ツイッターのつぶやきだけを見ても、マーケティングやトレンドの分析に使えるたくさんの「宝の山」がネット上に存在している。

デジタルのビッグデータは、文明のもたらした新しい状況である。しかし、脳の働き、という視点から見ると、実は、私たちはコンピュータやインターネットが登場するはるか以前から、常にビッグデータにさらされてきた。

例えば、ある街の通りを歩いているとしよう。さまざまな情報が飛び込んでくる。行き交う人の表情や、服装。店のディスプレーや、看板。聞こえてくるBGM、太陽の光、風の香り。これらの情報を、脳は、意識の中で同時並列的に感じ取っている。