お布施の約6割が“紹介手数料”で消えた
「みんなのお葬式」からは翌月の頭に、荒川区のアパート、いや「東法院東京教会」宛に請求書が送られてくる。同社は月末締めの翌月指定日払いだ。請求書には「×月×日永沢家葬儀手数料7万1000円」と記されている。これは葬儀案件を回してくれた「みんなのお葬式」に支払う紹介手数料だ。
じつはこの手数料はだんだん値上がりしている。2010年代初めまでは3割程度が平均だったが、2015年あたりから4割、2020年ごろに5割となった。その後、コロナ禍があって6割の業者が多くなり、最近では75%をとる業者(※8)もあるようだ。「みんなのお葬式」の手数料も約6割(※9)である。
私は先日のお布施12万円の中から、この手数料分を「みんなのお葬式」宛に銀行振り込みしなければならない。つまり、先日の葬儀における導師を務めた私の手取りは4万9000円ということになる。振り込みを済ませ、ようやく派遣僧侶としてすべての仕事が完結する。
※8 75%をとる業者
朝日新聞(2025年11月24日)は次のように報じた。「施主がお布施として支払った総額の75%を葬儀業者の『手数料』に設定していることを示す資料を朝日新聞記者が入手した。資料は、2022年に首都圏の大手葬儀社から僧侶らに配られた『お布施額表』。『総額』『お布施金額』『手配手数料』の欄があり、火葬式のみの直葬だと、遺族が支払う総額10万円に対し、お布施金額2万5千円、手配手数料7万5千円と記載されている」
※9 約6割
手数料は案件によって変動したり、「みんなのお葬式」による各種キャンペーン実施で料率が変わったりすることもあり、おおよそ6割。


