百円銀貨も価格上昇中
同様に、1964年の東京オリンピック百円銀貨も価格が上昇しています。2026年4月現在におけるYahoo!オークションの落札結果を見ても1枚700~800円ほどで取引されています。
以前であれば200円ほどで購入できた時期もあります。こちらも評価次第で大きく跳ね上がり、過去のAWオークションではPCGSの鑑定で「MS63PL」のものが8万3250円(手数料込み)で落札されたことがあります。
なお、いずれの記念硬貨においても「エラー硬貨」が存在します。例えば、180度傾いて打刻された東京オリンピック百円銀貨では、PCGSの「MS63」評価で31万800円(手数料込み)で落札されたケースがあります。このように、エラーコインの場合、さらに大化けする可能性があります。
参考までに、1964年の東京オリンピック千円銀貨は、重量が20グラム、うち銀が92.5%、銅が7.5%。百円銀貨は重量が4.8グラム、うち銀60%、銅30%、亜鉛10%です。千円銀貨は18.5グラム、百円銀貨は2.88グラムの銀が使用されています。銀価格が上昇すれば自ずとこれらの価格は上昇していくことでしょう。
以前の百円は「銀貨」だった
もうふたつほど、実家などに眠っていることがあり、大化けする可能性がある日本の貨幣をご紹介しましょう。それは百円硬貨です。
といっても今の百円玉ではなく、その前に使用されていた百円玉です。ひとつは「鳳凰百円」、もうひとつは「稲百円」です。この2種類の百円はいずれも銀貨であり、今では額面以上の銀が使用されているため価格が上昇しています。
鳳凰百円銀貨は1957年(昭和32年)および1958年(昭和33年)に、稲百円銀貨は1959年(昭和34年)から1966年(昭和41年)まで発行されました〔1962年(昭和37年)除く〕。
いずれも重さは東京オリンピック百円銀貨と同じ4.8グラム、うち銀の含有量は60%で、2.88グラムの銀が使用されています。単純計算でいえば、百円玉なのに現在では1000円以上の価値があるのです。
これら百円銀貨の価値も、状態次第で大きく跳ね上がる可能性があります。例えば、鳳凰百円銀貨では、昭和32年発行のものでコイン鑑定機関・NGCによる「MS67」評価のものが、16万8720円(手数料込み)で落札されたことがあります。
また、稲百円銀貨では、昭和41年発行のものでNGCによる評価が「MS62PL」のものが、5万8830円(手数料込み)で落札されています。
この2つの百円銀貨は通常貨幣のため、なかなかグレードの高いものがありません。鳳凰百円銀貨のうち67評価のついたものは、NGCで1枚しかないのです。だからこそ、PL評価の付いたものは高額落札となりえます。
とはいえ、鑑定に出されているこれらの銀貨は、まだまだ数が少ないといってよく、鑑定に出してみたら思わぬ高評価で、想定もしていない高値になる可能性があります。


