あなたは接続を握る側か、依存する側か
こうして見ると、スターリンクが変えたものは明確である。それは通信の品質でも価格でもない。つながるかどうかが世界を規定する構造そのものだ。そしてその構造が定着したとき、我々がこれまで当然のものとして受け入れてきた社会の前提は、大きく書き換えられることになる。
問題は、この変化をどう評価するかではない。むしろ問われているのは、その中でどの位置に立つのかということである。接続を提供する側に立つのか、それとも接続に依存する側にとどまるのか。この選択は、企業だけでなく国家にとっても決定的な意味を持つ。
そして最後に、もう一度問いを置いておきたい。
通信が世界を支配しているのではない。
接続が世界を支配し始めているのでもない。
接続そのものが、世界の前提になりつつある。
その前提の上で、国家も企業も、意思決定を行い、行動し、競争している。
つまり我々はすでに、気づかないうちに、その構造の中で動かされ始めている。
それは通信の時代ではない。
接続を前提とした世界の時代である。
そして問われているのは、その中で何を選ぶかではない。
どこに立つかでしか、未来は変わらない。

