大関和と鈴木雅は怒っているに違いない

わかるだろうか? 原案小説の段階で薄められた「怒り」と「信仰」が、ドラマ化の段階でさらに希釈され、最終的に「ちょっと型破りな女の子の冒険と成長」になった。二段階の漂白である。

歴史上の人物を「感動の記号」に変換するとき、その人物が実際に何者であったかは消去される。残るのは、現代の視聴者が「泣ける」「推せる」と感じるための装置だけだ。これが特攻ポルノと同じ構造だと言った理由である。特攻隊員から死の恐怖と国家への怒りを抜けば「純粋な青年」になるように、大関和と鈴木雅から信仰の強烈さと階級の怨念を抜けば「頑張る女の子たち」になる。

都合のいい部分だけを切り取って消費する。

大関和も鈴木雅も、そんな消費のされ方を望んではいないだろう。いや、望んでいないどころか、キィいぃぃ‼ と激怒するのではないか。なにしろ彼女たちは、世間への怒りを燃料にして時代を変えた女性たちなのだから。

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