老後を蝕む病気と処方箋

●慢性部長病

【症状】自分の考えはすべて正しいと信じ人の意見に耳を貸さなくなる症状が顕著。面倒な仕事はすべて下の者に任せるため、実務能力が衰退する。定年後にも症状が改善しないと家庭で孤立する恐れがある。若い頃に実績を挙げて昇進した部長に多く発症する。

【処方箋】在職中に治癒することはかなり困難。定年退職にあたり会社を離れた場面で自らがどう評価されるか、現実と直面すれば症状が好転する可能性も。地域活動に参加するなど新たな社会参加も薬効がある。

●トワイライト中毒
(PIXTA=写真)

【症状】会社帰りに夕暮れの街でちょっと一杯ひっかけないと家に帰れない中毒症状が特徴。現役時代ならさして問題ないが、定年後にも改善しないと電車代を払って馴染みの店まで出かけるなどの行動を招き、生活費を圧迫する。アルコール摂取を伴うため身体への影響も懸念される。

【処方箋】趣味のないことが発症の原因となるケースが多い。打ち込める趣味が見つかれば自然に治癒する可能性が高い。スポーツを始めるのは症状を改善し健康増進にもつながるので一石二鳥。

(構成=有山典子 写真=PIXTA)
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