貧血の原因になる重大な病気
貧血には、原因があります。なかでも多いのが、ヘモグロビンの材料となる鉄が不足する「鉄欠乏性貧血」です。閉経前の女性に多いですが、中年以降では消化管からの慢性的な出血によって起こることも少なくありません。消化管出血は、「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」のほか、「胃がん」や「大腸がん」でも起こります。
実際、丁寧な身体所見によって貧血が見つかり、大腸がんの早期発見につながった患者さんもいます。その患者さんは、近所のクリニックをワクチン接種ために受診したところ、ベテラン医師が身体所見を行って貧血に気づき、消化管の精査をすすめ、私の勤務していた病院に紹介され、大腸がんが発見されたのです。
大腸がんは、進行すると腹痛や便の狭小化、血便などの症状が現れますが、早期の段階では自覚症状に乏しいことが少なくありません。ワクチン接種の外来では問診のみで身体診察を省略することもありますが、このケースでは丁寧な診察を行ったことが早期発見につながりました。
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