「人口1%未満」がもたらす自信
無論、筋トレは「ベンチプレス」だけではありませんが、「数値目標達成」という可視化された基準が明確なので、ベンチプレスの挙重量は筋トレの大きなモチベーションになります。
そんなモチベーションの中で、男としての夢の一つが「ベンチプレス100キロ」です。
怪力の象徴、男らしさの具体例、頑張った褒章、「気は優しくて力持ち」の実例、それがまさに「ベンチプレス100キロ」。一説によると、これを実現した人は、人口の1%にも満たないとすら言われています。ある意味、東大合格以上の超難関なのです。
筋トレ開始後、そんな夢をいつしか自分も抱くようになりました。そして4年後ぐらいでしょうか、なんとこの「100キロ」を挙げることに成功したのです。
いやあ、嬉しかったです。
振り返って、自分の人生で嬉しかったことを列記すると、「小6でリレーの選手に選ばれた」「中2のサッカーの新人戦で2点入れた」「大学に合格した」「結婚できた」「子どもが二人生まれた」「真打ちに昇進した」など、一連のトピックに並ぶ大きなイベントが「ベンチプレス100キロ」となりました。
“内なる灯”が人間関係にもたらす効果
正直、仕事で世に出ていくと、面倒くさい人に遭遇します。
いや、そんな面倒くさい人たちと折り合いをつけるコミュニケーションこそがオトナの仕事そのものでもあります。そんな社会からの要求に応えるように“めんどくささの権化”のようだったわが師・談志から鍛えられたことを綴った『「めんどうくさい人」との接し方、かわし方』(PHP文庫)という本を2016年に出版し、おかげさまで増刷にまで至りました。
そして、実はこの“内なる灯”のおかげか、「ベンチプレス100キロ」を挙げてから以来、どんなめんどくさそうな人と接しても、気後れすることがなくなりました。
巨漢レスラーでもない限り、まず一般人でベンチ100キロ以上挙げられるような人には遭遇しません。「ああ、この人と今ベンチプレスで対決しても勝てるな」と内心思えるようになりました。
実際にはそんなことは絶対ないでしょうが、一瞬でもそう思うだけで、相手に気持ちの上で力負けしたり気後れしたりすることはなくなるというものです。
いや逆に、もしベンチ100キロ以上挙げられるような一般人に会ったら、それはリスペクトしかありません。「いやあ、どうすれば重量がもっと上がりますかねえ」と、今度はこちらが聞く側に回ればいいだけの話ですもの。
「筋肉は死ぬ寸前まで成長する臓器」だそうです。
まずは近所のジム通い、「六十の手習い」で行ってみてはいかがでしょうか?




