「気を遣う人間関係」は、年をとったら手放していい

晩年に「してしまった後悔」として語られるものの中に、人間関係の問題もあります。気を遣う人間関係を維持し続けた末に、本当に気の合う友人を作れなかった、というものです。

友人関係で大切なのは、数よりも質です。本音を丸出しにして話しても向こうが怒らない、言いたい放題言っていても受け入れてもらえる、ある種の無礼講が許される――そういう相手こそが、本当の意味での友人です。ガード下の飲み屋で何でも話せるような関係が、一番心の支えになります。

一方で、昔の上司部下の関係だったとか、地元の仲間内で気を遣い続けているとか、そういった人間関係は、年をとればとるほど疲れるだけです。田舎に帰るたびに昔のヒエラルキーに引きずられることに比べたら、「あいつはお高く止まっている」と悪口を言わるくらい、たいしたことではありません。出世や世間体がものを言わなくなった年齢だからこそ、疲れる人間関係を手放す勇気が大切です。