デキる上司が「毎朝15分」やっていること

メンバーに興味を持つために当時から私が現在も継続しているのが「毎朝、メンバーのことを想像する時間をつくること」です。

オフィスにある私の個室のホワイトボードには組織図があり、そこにはメンバーそれぞれの顔写真が貼られています。130人全員の顔写真です。

そしてオフィスに出社したら、朝一番に顔写真のボードを見ながら「彼は今どんな願望があるかな? 彼女は元気に働けているかな? 私に何かできることはないかな?」と一人考えます。眺めている時間は、15分程度です。

日頃、プロジェクトや数字の進捗管理、業務の割り振り、自分のタスクなどマネジャーに課せられた仕事は山積みです。その日1日のスケジュールを立てるときに、メンバーに対して「どうしてこれを実行していないんだ」「この連絡を返していないんだ」「あの仕事の進捗はどうなっていたかな」などの業務・タスクべースの思考が頭に浮かんできてしまいます。

ですから、あえてメンバーが仕事に意欲的に向かえているか、強みは何か、力になれることはないかと、人としてメンバーのことを想像します。私はそうするとメンバーに対する感謝が湧き上がってくるのです。メンバーの働きに対して、当たり前と思い感謝がなくなってしまえば、マネジャー失格だと思っています。メンバーの顔を見ると感謝やパワーが湧いてくる。繰り返している中でそんな自分に変化してきました。

ホワイトボードに貼らなくても組織図のファイルをつくって毎朝、めくりながら眺めるのでもいいと思います。

「本心から出た言葉」を大切にする

ポジティブ・フィードバックは事実に基づいて行うことをお伝えしました。それだけではなく、上司の本心からの言葉であることが必須です。メンバーを観察し、事実を確認した上で本音で思ったことを伝えます。

次のシチュエーションを読みながらあなた自身の感情の動きに目を向けてみてください。

【シチュエーション】
朝7時台に会社へ来たところ、若いメンバーが先に出社していました。メンバーは、その日1日の行動計画づくり、手帳やパソコンに段取りをつける行動を自主的に行っていました。

どう思いましたか? もし「そうなんだ」としか感じなければ、まだ承認するタイミングではありません。心から感情が湧いてきていないのに、表面的な言葉で承認しようと焦る必要は、まったくないのです。