いっそうからだに良い食べ物にする調味料

また、砕かれた大豆は納豆菌が付着する面積が多くなるため、熱の通りも発酵も早くなるそうです。丸大豆と違った独特の風味があり、うまみを強く感じやすいといわれています。

ちなみに、納豆を食べるときは、少量の砂糖を加えてよく混ぜるとよいでしょう。納豆のネバネバ成分に含まれるナットウキナーゼという血栓を溶かす酵素が増え、いっそうからだに良い食べ物になります。

これは、北海道や東北地方など、納豆菌の発酵が進みにくい寒い地方では、昔から愛されてきた食べ方です。

ナットウキナーゼには血液サラサラ効果があるので、全身の老化防止に役立ちます。胃腸の調子が衰えてきたなと感じたら、ひきわり納豆を選び、砂糖を加えてみてください。

60歳以上の「味覚の鈍化」に気づくための兆候

自分で料理をしている60歳以上の方に、ちょっとお尋ねします。最近家族から、「なんだか味つけが濃くなってきていない?」と、指摘されたことはありませんか?

もしかするとそれは、あなたの味覚が老化して、知らず知らずのうちに味つけが濃いめになってしまっているのかもしれません。

味覚が老化するなんて……と、信じられない方もいらっしゃると思いますが、これは誰にでもやがて訪れる、避けがたい事実です。あなただけではありませんので、がっかりしないでください。

中でも低下してしまうのが、甘みと塩味を感じる味覚。お年寄りの中には、料理にすぐしょうゆや塩をかけたり、やたらと甘いものを食べたがる方がいますが、それは味覚の鈍化とも関係していると思われます。

ポークステーキ
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私たちの口の中には、舌を中心に味蕾みらいがあり、その中の味細胞によって、甘み、塩味、酸味、苦み、うまみを感じ取っています。

そして実は、味蕾の数は、若い人ほど多く、高齢になると赤ちゃんの半分から3分の1ほどに減ってしまうのです。

しかも、味覚鈍化の理由は味蕾の減少だけではありません。唾液の減少や舌苔ぜったいの増加、味細胞を作るのに必要な亜鉛の不足も考えられます。