悩みや不安を解消するには何をするといいか。医師の和田秀樹さんは「仕事に行き詰まったら、無心に身体を動かすと、頭が活性化する。同じ効果がある私が自宅にいるときに行う一番大切にしている習慣がある」という――。
※本稿は、和田秀樹『ストレスの9割は「脳の錯覚」』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
悩んだら散歩に出ると、うつを防ぐ効果も
ある経済学者は原稿執筆に行き詰まったら、そこで無理に続けようとせず、いったん散歩に出かけるそうです。
そうして無心に身体を動かしていると、頭が活性化し、机の前では思いもよらなかった発想が頭に降りてくるのだとか。
彼のように賢い人は、自分が書くものに対して「このレベルはクリアしなければならない」という要求水準が高いのだと思います。だからこそ質の高い文章を書ける反面、「いい加減なことは書けない」というプレッシャーも相当なはずです。
そこで意図的に「何も考えない」時間を作り、スキーマから抜け出そうとしているのかもしれません。身体を動かしていると、「こうあるべき」という頭のなかの縛りもゆるんでいくものです。
精神科医の立場からは、日光を浴びる効果を指摘しておきます。
外を歩いて日光を浴びると、セロトニンという脳内物質が分泌されます。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれているのですが、セロトニンが減ると、うつになりやすいと言われています。
散歩をする習慣にも、頭をからっぽにする効用のみならず、太陽にあたってセロトニンの分泌を良くし、うつを防ぐ効果が期待できます。

