「危険な国=攻撃すべき的」ではない

その反復を理解する道具として役に立つのが、この見方である。戦争を「正しいか」より先に「割に合うか」で測る。理念や怒りより、核心利益、抑止、同盟、出口、そして他戦域へのしわ寄せを先に点検する。

相手は本当に国を壊してまで倒す敵なのか。爆撃の先に誰が統治するのか。味方の要求をどこまで肩代わりするのか。大義は出口戦略の代用品になるのか。限定攻撃は本当に限定で終わるのか。他の戦域で何を失うのか。この見方の強みは、その冷たい質問で戦争の熱狂を冷ますことにある。

アメリカが犯した第一の失敗は、危険な敵と、米国が地域秩序ごと壊してでも対処すべき敵を混同することだ。