「人身売買の温床」とアメリカから揶揄される

JKビジネスは2014年、「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補になった。

ときを同じくしてアメリカ・国務省がまとめたレポート「人身売買に関する年次報告書」で、性目的の人身売買(援助交際)の温床だと揶揄やゆされた。

現役女子高生世代を使い、マジックミラー越しに下着を見せる。ストリップまがいのショーや本番もさせる。職業安定法や興行場法など風営法以外での摘発を重ねながらも「JKリフレ(※)」や「JKお散歩(※)」などに形を変えながら、熱気は増していく――。

※JKリフレ リフレクソロジーの略称。ここでは現役女子高生世代による簡易マッサージを指す。
※JKお散歩 女子高生と一緒に街を「散歩」するサービス。

そしてJKビジネスの歴史をひもとくと、はじまりは東京・秋葉原あきはばらにあった足踏みリフレ店「JKリフレ アキバ踏んデレ女学園 体育の時間」であることがわかった。(編注:経営者の藤倉氏は筆者の友人であり、また、筆者の記事を参考にビジネスを思いついたと証言)

秋葉原の街に立つメイドのコスプレをした女性
写真=iStock.com/monzenmachi
はじまりは東京・秋葉原(あきはばら)にあった足踏みリフレ店(※写真はイメージです)

JKビジネスに「捜査のメス」

新たな歴史をつむぎ続けているJKビジネスの変革期は、振り返れば業界に大規模な捜査のメスが入った2013年1月27日のことだ。

警視庁少年育成課は、18歳未満の女子高生らに個室マッサージをさせたとして、労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)容疑で、東京・秋葉原や池袋などのJKリフレ店計17店舗を一斉に捜索する。

JKリフレ店の摘発は、これが全国で初だった。秋葉原8店、池袋4店、新宿3店、渋谷と吉祥寺の各1店が捜索され、警視庁は働く100人以上の女性を保護し、うち18歳未満が76人もいたという。

この一斉捜索により翌月7日、18歳未満の女子高校生らに個室マッサージをさせていたとして、同課はJKリフレのマッサージ店4店の店長や経営者が労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)容疑で摘発した。

逮捕された東京・秋葉原「Furiru」店長は「他店が儲かっていたのでやろうと思った」と供述した。

ひるがえって驚くべきは当時の過熱ぶりだ――。

2011年ごろは十数店舗ほどしかなかったものの、その後に急増。この一斉摘発があった2013年ごろには秋葉原を中心に都内に約100店舗まで膨れ上がり、また客たちも殺到していた。

人気の秘密は、ホンモノの女子高生が簡単なマッサージをしてくれることもさることながら、ハグや添い寝などのオプションサービスにあった。