町全体を覆う「ファミリー化」

代官山アドレス周辺を歩きながら、周囲を見渡してみた。施設の近くにはタワーマンションが複数そびえ立ち、公園ではファミリーが思い思いに時間を過ごしている。子ども連れの多さは施設内だけの話ではなく、街全体に及んでいる。

代官山はもはや「買い物をしに行く街」ではなく、「住んで、そこで完結する街」へと変わりつつあるのではないか。

その仮説を裏付けるのが、人口データだ。行政区分「代官山町」のデータを確認すると、総人口は2007年まで微減傾向にあったが、2008年から2025年にかけて一貫して増加し続けている。前編で紹介した通り、この時期に代官山駅周辺の地価は約2倍に跳ね上がった。地価高騰の背景には「住む場所」としての人気上昇があることは間違いない。