大規模化すればいいわけではない
こういうと「農業は大規模化すればいい」と考える人もいるでしょう。確かに、日本の稲作は効率化の観点から、大規模化が必要です。広い農地を集約して経営することで、機械化や労働効率の向上が進み、生産コストを下げやすくなります。
しかし、大規模化すれば全てが解決するといえるほど単純な問題でもありません。
そもそも、日本は平野部が少なく、山の多い国です。農地に小区画の水田が多いのは、中山間地域など地形的に大規模化が難しい土地が数多く存在するからです。そうした地域では、小規模農家が水田を維持し、農地の荒廃や耕作放棄地の拡大を防ぐ役割を果たしています。仮に大規模農家だけになれば、条件の悪い農地は切り捨てられ、里山の管理が難しくなる可能性もあります。美しい里山の景観や環境は、こうした農家が守っている部分が大きいのです。
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