独自衛星は製造すら始まっていない
ロシアが独自の洗練された衛星通信網を持つのは、まだ先の話になりそうだ。
ニューヨーク・タイムズによると、ロシアの宇宙機関ロスコスモスのドミトリー・V・バカノフ総裁は国営タス通信に対し、「スターリンクに対抗する低軌道衛星『ラスヴェト(夜明け)』の製造を今年中に開始し、来年打ち上げる予定だ」と明かした。
だが、2027年のサービス開始予定に対し、現時点で衛星の製造すら始まっていないとメデューザは報じている。盟友の中国も当てにできない。上海を拠点とする低軌道衛星計画でスターリンク対抗馬とも言われる「千帆星座」は打ち上げ遅延が続き、2027年までの世界展開は見通せない。
専門家は、ロシアが数カ月以内に旧来の通信手段への切り替えを迫られるとみる。元ウクライナ情報将校のイヴァン・ストゥパク氏はBBCに対し、地上のロシア装甲部隊は周囲で何が起きているか部分的にしか把握できない状態だと述べた。
ロシア軍がいずれ代替手段を探るのは確実だが、ゼレンスキー大統領はブルームバーグに対し、こう決意を語る。「彼らが代替手段を見つけたならば、それも阻止するよう動くだけだ」
ゼレンスキー大統領がミサイル部隊・砲兵部隊および工兵部隊の日を記念し、これらの部隊の将兵と面会、国家勲章を授与した(写真=President Of Ukraine/CC-Zero/Wikimedia Commons)

