共和党より民主党の大統領のスコアが高い

なお、調査では民主党の大統領のスコアが共和党の大統領より高い傾向が見られましたが、ドーソンは「保守的であることがイコール思考が浅いわけではない」とも強調しています。過去には、保守的な立場であっても極めて高度な思考を持つリーダーも存在していたことが確認されています。

中竹竜二・加藤洋平『「人の器」の磨き方 リーダーシップ・コーチングと成人発達理論による人間力の変容プロセス』(日本能率協会マネジメントセンター)
中竹竜二・加藤洋平『「人の器」の磨き方 リーダーシップ・コーチングと成人発達理論による人間力の変容プロセス』(日本能率協会マネジメントセンター)

本研究の結論は、私たちは複雑な社会問題を扱えるリーダーを必要としているにもかかわらず、複雑な思考ができる人のメッセージはわかりにくくなりがちであるということです。「わかりやすさ」と「複雑性」のバランスをどう取るかが、今後のリーダー選びで極めて重要な課題になると述べられています。

今回の調査は、あくまで「思考の複雑性」という一点に焦点を当てたものですが、ドーソンが率いる研究機関レクティカによれば、これはリーダーとしての資質の中でも特に重要な一要素であることが、長年の研究から示されています。

とはいえ、現実にはポピュリズム的傾向が強まる中で、こうした思考の複雑性が高い人物が十分に評価されず、選ばれにくくなっている点にも懸念が示されています。

私が探究している成人発達理論では、人間のさまざまな知性や能力を可視化する「発達測定」という技術があります。いかなる技術も毒薬にも良薬にもなり得ますが、国家のリーダーを担うという重要なポジジョンの人物選定を行っていく際には、ポピュリズムに流されず、その人物のリーダーとしての力量を科学的に測定し、可視化することを通じて、人選を行っていくことを考えるべき時代に差しかかっているのではないかと思います。

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