自分で工夫し、自分流を編み出す

ほんとうに活躍している人は、努力を節約して最大限の成果を得ようなどといった姑息な発想をせずに、地道な努力と試行錯誤の末に、ようやく力を発揮できるようになっている。

手帳やノートのとり方も、人の真似をするのでなく、自分なりの方法を試行錯誤で編み出すようでないと、できる人にはなれない。「できる人」は無意味なサル真似をしない。オリジナリティを追求する。

自分で工夫し、自分流を編み出す。自分流を編み出す試行錯誤ができるということが、仕事ができる人になる条件といってもよいのではないか。

話し方にしても、仕事のできる人の話し方を真似して、運よくそれが功を奏して「できる人」に見られたとしても、それで期待されて与えられた仕事を期待通りにこなせなかったらどうなるか。そんな見かけ倒しでは、そのうち仕事も来なくなる。

できないのに「できる人」風の話し方をすることほど滑稽なことはない。見せかけよりも、まずは中身を充実させる地道な努力が必要だ。

「仕事ができる風」な人が、なぜか自信満々な理由

「仕事ができる風」な人が、なぜか自信満々で、ほんとうに仕事ができる人の方が不安が強かったりするが、その理由のひとつに、前者は下方比較をするクセがあり、後者は上方比較をするクセがある、ということがある。

下方比較というのは、自分より劣る人と比べることを指す。自分よりできない人物と比べることで、

「自分の方がずっとよくできる」

と思えるし、うまくいかなかったときも、

「あいつよりはマシだろう」

と思えるため、自信を保つことができる。

ピラミッド
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努力せずに自信を保つコツが下方比較をすることだが、「仕事ができる風」な人は、この戦略を無意識のうちに使っているものだ。そのため、自信はあるのだが、力をつけるための地道な努力が抜けているため成長していかない。

一方、上方比較というのは、自分より優れた人と比べることを指す。自分より優れた人と比べることで、

「自分は、まだまだだ」

といった思いに駆られ、優れた人を意識するたびに、

「もっと頑張らないと」

と、向上心を燃やすことになる。