合理的でない感情にも共感を示す

一見、なんの悩みもなさそうに見えても、現代人は常になんらかの不安にさいなまれています。超覚寺というお寺の掲示板にうまい言い回しがありました。

「1人だと孤独感、2人だと劣等感、3人だと疎外感」

1人だと孤独感があるから、誰かと一緒にいたい。でも2人になると相手と比べて劣等感を抱く。さらに3人になると残り2人が話してしまって自分だけ疎外される。

木暮太一『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社)
木暮太一『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社)

理解できるフレーズではありますが、よくよく考えると、これらはすべて自分の捉え方の問題です。しかし、「すべてはあなた次第。あなたが捉え方を変えれば人生が変わる」と言いたいのではありません。ぼくがお伝えしたいのは、人はそんなに強くないし、なんの変哲もない日常でも不安を抱くこともあるということです。

同僚が評価されて出世したら、自分がダメな人間のように思えたりもします。自分になんのメリットもないのに、人と比べて落ち込んでしまうわけです。

この感情は合理的ではなく、冷静に考えれば当人の妄想に近いです。でも、仕事ができる人は、あえてこのような非合理的な感情の面もしっかりフォローしています。

「合理的に考えろ」と説数をするのではなく、「わかります」「そういうこともありますよね」という共感を示しています。

そうすることで、感謝されたときと同じくらい、もしくはそれ以上に「対立感情」を消すことができるのです。

【関連記事】
「頭の良さ」でも「知識の多さ」でもない…社会人1年生に教えたい「本当に仕事ができる人」の核心条件
51歳で亡くなった夫の遺志継ぎ音楽家育成に献身…81歳声楽家が「死ぬまで文句を言い続ける」と決めているワケ
MARCH卒、年収900万円なのに結婚できない理由が詰まっていた…仲人がぴしゃりと叱った婚活男性(36)の一言
「最後は夫のすべてを奪い、捨て去るつもりです」50代夫や義両親から罵倒され続ける40代妻の壮大な復讐プラン
2600年前から「付き合ってはいけない人」は決まっている…ブッダが説いた「人生破滅する10タイプ」