[対処法3]結果的に「自分の得」になればいい、と考える
3つ目は、結果を重要視するということです。結果的に自分の得になればいい。そう思えば、一時の激しい感情に左右されることを抑えられるでしょう。
たとえば先の例のように、前を走る車の運転にイライラしたからといってあおり運転などをしたら、逮捕される可能性もあります。「和田秀樹、あおり運転で捕まる」などと報道される事態にでもなれば、たちまち社会的な信用を失ってしまいます。
前述の対談のケースでも、対談相手が私の意見に反論したからといって、そのことに感情的に反応し、再反論を試みても得るものは何もありません。
仮に相手を論破できたとしましょう。その場では「勝ってよかった」と思うかもしれませんが、後になって「しまった。言いすぎちゃった」と後悔することのほうが多くありませんか。あるいは、相手から敬遠されるようになったたらかえって損をするかもしれません。
建設的な議論ではなく、感情な言い合いをしても、得るものは何もありません。
[実践メソッド1]3秒間深呼吸をする
この3つの「秘訣」を踏まえたうえで、怒りを消す実践的なメソッドをいくつか紹介します。
まずは「3秒深呼吸をする」。
人間には大脳皮質という理性的な脳があります。怒りの感情が湧いて行動に出がちな時に、大脳皮質が「ここは我慢のしどころだ」とブレーキをかけてくれるのです。この働きを促してくれるのが、酸素です。
「頭に血が上って、真っ白になってしまう」「怒りでものを言えなくなってしまう」「気持ちがどんどん高ぶる」といったときは、脳が酸素不足でSOSを出していると考えてください。
そんなときは、深呼吸をしてとにかく脳に酸素を送ります。

