大人の美しさは経験値からにじみ出るオーラ

若い女性には決して醸し出すことのできない、大人の女性ならではの美しさ。それはこれまで生きてきた経験値からにじみ出るオーラのようなものです。さらにそのオーラは、ポジティブな出来事からのみ引き出されるわけではない、というのも不思議なもの。苦労したこと、ままならなかったこと、もちろん喜ばしいこと、笑顔で満たされたことも、それらすべての実体験が、内側からあふれ出るやさしさやぶれない強さ、柔軟な思考力を備えたしなやかさなど、さまざまな雰囲気となってその人から立ちのぼります。それは人生と一緒で、一人ひとりまったく違うものだからこそ、さらに興味深いのです。

87歳にして豊かな毛量を維持する川邉サチコさん。「日に何度もブラッシングし、頭皮の血流をうながします」。
撮影=奥村康人(NEWS)
87歳にして豊かな毛量を維持する川邉サチコさん。「日に何度もブラッシングし、頭皮の血流をうながします」。

今、「多様性」という言葉が社会に広がっています。

人はそれぞれありのままで美しい存在であること、またその美をお互いに認め合うこと、そんな価値観が浸透していると感じます。これまでと同じように、画一的な美をみんながめざしていくという流れは薄まっていくでしょう。だからこそ、いかに“私基準の美”をしっかりともち、実践できるかがますます大切になっていく。

好きなもの、嫌いなもの、必要なもの、不必要なもの、すべて自分で決めましょう。それができる人は自分を大切にできるし、上手に歳を重ねることができる人。今や、生涯現役の時代です。本物の美しさを手に入れたいのであれば、それぞれの“私基準の美”を探すことからはじめてほしいのです。

【関連記事】
松江いちの美人が「きれいな物乞い」に…「ばけばけ」でも描かれた小泉セツの実母がたどった没落人生
神絵師として美人画で天下をとったのに、なぜこんなことに…NHK大河で染谷将太が演じる歌麿の悲劇的な最期
94歳、今も踊り続ける…「日本フラメンコ界の母」が20代の時にナイトクラブで見た忘れられない光景
踊るために「子どもが欲しい」とせがむ夫と離婚した…フラメンコに人生を捧げた「94歳の現役ダンサー」の来歴
51歳で亡くなった夫の遺志継ぎ音楽家育成に献身…81歳声楽家が「死ぬまで文句を言い続ける」と決めているワケ