あげたくないシールを相手に求められたら…

相手に求められたら嫌だけど交換に応じてしまう、自分の気持ちを伝えられない、嫌われるのが怖くて断れない。そういう子どももいるでしょう。また、それでもシール交換はやりたいという場合もあるでしょう。そんなときの工夫をいくつか挙げておきましょう。

① 交換したくないシールは持っていかない

交換したくないシールがあるなら、それをそもそも交換の場に持っていくのを控えることがあり得る工夫の一つです。保管用と交換用のシール帳を分けるというやり方ですね。ただし、貴重なシールを持っていかないので交換できるのはそれに見合う程度のシールに限定されますし、このやり方だけでは他者と気持ちをすり合わせる練習になりにくいというデメリットがあります。

② 断るときには親をダシに使う

子どもが自分の意思で断れないなら「このシールは親が交換しちゃダメって言ってるの」と親をダシにすると断りやすいことが多いです。ただし、子どもと「いつかは自分の責任で断れるようになる」という目標をちゃんと共有しておきましょう。それがなされていないと「都合が悪いことを親のせいにする練習」になりかねません。また、交換を断ったシールを、他の子と交換していたら「ダメなんじゃなかったの!」となるので注意が必要です。

③ 自慢したい気持ちに折り合いをつける

「貴重なシールを見せて自慢したい」けど「断るのは苦手」という子どももいます。残念ながら、この二つは両立しません。見せびらかせば交換を求められることも多くなります。親子間で「自慢したい気持ちがあるの?」と話題にし、それに振り回された言動がトラブルになりやすいという事実の伝達と、それへの心配を向けておくと子どもが自身の顕示欲をコントロールするきっかけになるかもしれません。

お気に入りのシールは自宅保管
撮影=プレジデントオンライン編集部
お気に入りのシールは自宅保管

親子間で気持ちのすり合わせを

上記は一例ですがどれも完璧な対応ではなく、必ず「うまくいかないポイント」が出てきます。あくまでも子どもの「気持ちをすり合わせる力」を育むことが最善の道であり、上記の工夫はその力が育つまでのつなぎです。そして、子どもに「気持ちをすり合わせる力」を身に付けさせるためには、家庭内で親子間の気持ちのすり合わせ、ルールをめぐる意見の調整などが良い練習になります。