理想を現実に合わせる練習

このような「ままならない現実」を前にして「現実的な努力」を行い、それでも届かない理想を現実に合わせて「下方修正」するからこそ、多くの人は現実を生きることができます。現実から離れた理想の家を建てたけど、ローンを払えず家を手放して借金だけが残る……なんて現実的な生き方とはいえませんからね。人間が万能ではない以上、「ままならない現実」を前にした諦観は生きていれば何度も経験することです。だからこそ、子ども時代から少しずつ「ままならない現実に折り合いをつける練習」をしておくと役立ちます。「ボンドロが欲しい×手に入らない」という構図は、子どもにとって「ままならない現実」を親の支えがある中で体験できる良い機会です。

シールに関しては、子どもたちは近隣の店舗を回って探すという「現実的な努力」をするでしょう。休みの日にちょっと遠くの店舗まで連れていってあげるなど、多少ならば親が協力することもあり得ます。それで手に入ればラッキー、無ければ「ここまでやって見つからないならしょうがないね」と親に支えられつつ気持ちを収めていく。せっかく少し遠い店舗まで足を延ばしたのだから、目の前にある類似品や100均のシールで折り合いをつけようか(=下方修正)。そういうことが大切になります。こうやって子どもたちは「ままならない現実に折り合いをつける練習」をしていくのです。

店頭に並ぶシール
撮影=プレジデントオンライン編集部
店頭に並ぶシール

専業主婦のママ友にシール探しを頼む

大人は「ままならない現実に折り合いをつける練習」に付き合っていけばいいのですが、それがうまくいっていない事例を目にすることが増えました。シール交換にまつわる事例を紹介しましょう。