①どの薬がおすすめですか?
この時期に最も多い花粉症に関する質問は、「どの薬がおすすめですか?」です。
花粉症の薬(抗ヒスタミン剤)はいろいろな種類のものがあります。よく効いて眠気等の副作用等がないものを求める気持ちは当然です。しかし、私の答えは、「一般的に新しい薬ほどよく効く見込みはあるし、副作用は少ないと考えられています。しかし、最終的に何が自分に効くかは、実際に飲んでみないと(試してみないと)わかりません」です。
私見ですが、実際に自分に合う薬があっても、そのジェネリックだと効きにくい場合や副作用をより強く感じる場合もあります。ですので、自分で試してしっかり合うものを見つけることが大切です。
そして、自分に“合う”花粉症薬が見つかったら、その薬を毎年シーズン前から飲み出すこと。また、飲む日や飲まない日を設けるのではなく、毎日飲むことを勧めています。
これは、一度自分の体が花粉に対するアレルギー反応を始めてしまうと、その後はより少ない花粉量でも体はアレルギー反応を起こしてしまう(医学的には、閾値が下がると言います)からです。アレルギー反応は、一度火がつくと(感作が進むと)鎮火するのに時間がかかります。
花粉が飛び始める2月上旬、あるいは「少し目がかゆいかな?」と思った瞬間から内服を開始することが、シーズン全体の快適さを左右します。シーズンの始まり頃、症状が軽いうちから、しっかりアレルギー反応を抑え続けることがシーズン通してラクに過ごすことにつながりますので、なるべく早く飲み始めて、毎日飲むようにしてください。
②「市販薬でもいいですか?」
他によく聞かれるのは、「いつも市販薬で済ませていますがいいですか?」です。
この答えはケースバイケースです。しかし、いつもお話しするポイントは2つあります。
まず、その市販薬と処方薬での有効成分量(効くとされる薬剤成分が1錠にどれくらい含まれているのか)をしっかり確認する必要があります。安全性への考慮から、市販薬では有効成分量が少ない場合もあります。
もう1つのポイントは、花粉症シーズン中毎日(60~90日)飲むのであれば、市販薬よりも処方薬の方が健康保険で3割負担になるため、診察料などを含めてもトータルコストは安い可能性が高いことです。ただしこれは、忙しすぎて診察に行く時間が取れない人などもいるため、個々人の判断が大きい部分だと思います。

