デスクは片づけないで帰っていい

また、書類を片づけ、文房具をしまい、デスクをきれいにしてから退勤している人もいるでしょう。一般的には、几帳面でしっかりした人だと、ほめられる行動です。しかし、私はデスクはある程度やりっぱなしで、片づけはしなくていいと考えています。

飲み残しのペットボトルが転がっていたり、ゴミ箱からゴミがあふれていたりするのは、もちろん論外。ですが、書類や文房具などはそのままにしておいたほうが、翌日の作業をスムーズに再開できると実感しています。

朝、出勤したときに、前日に参照していた書類がデスクに置いてあれば、自然と手に取るでしょう。昨日の仕事と今日の仕事が一瞬にしてつながるので、作業効率も高まります。「あれ、今日は何からやるんだっけ」と迷うこともなくなります。探しものなどによって、大切な初動の1分を浪費することもなくなります。

乱雑なデスク
写真=iStock.com/ilbusca
※写真はイメージです

デスクを片づけなくても散らからない方法

実際、私のデスクは、仕事終わりでも、ほぼ片づけることはありません。所定の位置に、書類やペン、必要なものを置きっぱなしで翌日の作業に取りかかれるように工夫されています。

このとき、物が乱雑に散らばらない方法として、仕事道具や書類の位置を、すべての業務に共通して決めてしまうのが良いでしょう。

私の場合は、ワイドディスプレイを使っていて、左に参照している書類、その上に携帯や充電器などの機器。反対の右側にはAIを参照するためのノートパソコン、ペン立て、書類立てなどが並べてあり、手前にコーヒーなどのマグカップを置いています。

脳の「ツァイガルニク効果」を逆手にとる

これが、私の所定のワークの位置です。どんなタスクや仕事でも、基本、この位置からスタートします。位置を決めてしまえば、多少散らかっていたとしても、あれこれ迷うこともなくなります。

仕事をあえて中途半端に終わらせたり、デスクをあえて完璧に片づけなかったりするのは、「ツァイガルニク効果」(人は完了した課題よりも、未完了の課題のほうを強く覚えてしまう)を逆手に取ったものです。

こうした行動はサボりでも怠慢でもなく、脳のしくみを味方につける戦略なのです。

(初公開日:2026年1月24日)

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