聖教新聞で発表された「人材グループ」の解体
2026年2月19日、創価学会の機関紙である聖教新聞において「男子部が本年、組織機構を段階的に改革する」という記事が掲載された。
この記事は、20~30代を中心とした男性信者が所属する「男子部」の組織運営の改革と、男子部において50年以上続いてきた「創価班」「牙城会」という伝統ある「人材グループ」を今年の7月末に解体することを発表するものであった。
まず、「人材グループ」と、「創価班」「牙城会」とはなにか。
取材した学会員によると、「人材グループ」とは創価学会の中にある内部組織のようなもので、人材育成を目的にしたものもあれば、職業別に区切られた組織もあるという。そのなかでも、職業別に区切られた組織のなかで、もっとも有名なのが芸能人やアーティストが所属している「芸術部」だろう。
そうした人材グループのなかで、若い男子部員の人材育成と各地にある「会館」と呼ばれる施設の運営を担っているのが、解体が発表された創価班と牙城会だ。
創価班は「会合」と呼ばれる集会に来た学会員たちの整理誘導を行い、牙城会は会館内で警備や施設の点検を主な業務としている。そして、これらの業務はすべて無償のボランティアで行われているという。
複雑な心境を隠せない現役信者たち
さきほどの記事には「未来を一段と切り開く改革」といった前向きな言葉が並んでいたものの、現場の学会員の雰囲気は複雑だ。
今回の組織改革について、聖教新聞からの発表がある前に、各地の会館で説明会が行われたという。だが、参加した幹部クラスの学会員のなかにも、上層部の説明にまったく納得できていない人もいたという。
取材に応じた首都圏在住の30代の男性は、「この10年ほどで、それぞれの人材グループのメンバーはかなり減っている。現在の状況を考えれば、創価班や牙城会はなくなると思っていた。前向きに捉える気持ちはあるが、率直に言ってショックを受けている」と語った。
ほかにも「創価班の解体は絶対に受け入れられない。なんとかして続けていくやり方はなかったのか」と憤る40代前半の男性幹部もいた。
それほどまでに、これらのグループが解体されることは男子部員たちにとって非常にショックなことなのだろう。

