中央軍事委員会は空洞化した。2022年に習近平氏が任命した中央軍事委員会の委員7人のうち、今も残るのは4人。毛沢東時代以降で最少となった。

習近平氏は側近すら容赦しない。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国軍上層部であり中国共産党の最高意思決定機関である政治局の委員でもあった何衛東(カ・エイトウ)氏は昨年10月、汚職容疑で党から除名された。同年、2人の元国防相も除名されている。同じく政治局員で元地方指導者の馬興瑞(バ・コウズイ)氏は、ここ数カ月、重要会議から姿を消している。通常24〜25人で構成される政治局のうち、公の場に姿を現しているのは22人に留まる。

本来は粛清を監督する立場の中央規律検査委員会さえ、無傷ではいられない。今年1月の同委員会会合には、現任期に任命された133人の委員のうち120人しか出席しなかった。出席率は90%に留まり、1986年以来の低水準を記録した。欠席者の多くは軍の高級将校で、昨年末に人民代表から解任されたなどの事情がある。取り締まる側すら枕を高くして寝ることはできない。