高校野球の連帯責任は理不尽

私が子どもの頃から理不尽だと思っていることに、高校野球の連帯責任があります。たった一人の部員が不祥事を起こしただけで、チーム全体が責任を取って出場辞退。毎日、汗水垂らして頑張ってきたのに水の泡です。

頑張ってきた子どもたちの気持ちを考えるとかわいそうになるし、不祥事を起こした子も、肩身の狭い思いをしながら高校生活を送らなければなりません。連帯責任は、子どもを指導するうえでためにならないと思っています。

3年生が1年生をいじめて出場停止に。ただし、いじめた側の3年生は卒業を控え野球部を引退しているので出場には関係がなく、いじめられた1年生が出場できない可能性があるという「ありえない話」も聞きました。

野球のマウンド上のボール
写真=iStock.com/33ft
※写真はイメージです

個人に対しての責任なのか、連帯での責任なのか、議論を進めれば良い点、悪い点が出てくると思いますが、「責任の所在についてのみ考えるなら、それは個人にある」というのが私の考えです。

また、この責任の取らせ方については、仕事が速いリーダーと遅いリーダーの話にも通じてきます。

大きなミスには「君らしくもない」で留める

私が建設会社の立ち上げに、総務経理担当として参加したときの話です。

開業や建設許可の届け出、社会保険や雇用保険の加入、従業員の給与算定、その他各種手続きをほぼ任されました。このとき、社長に多くの考え方や仕事に対する姿勢を指導していただき、非常に勉強になりました。

今でこそ当たり前ですが「社員の悪口を他社で言わない」「部下から聞いた話は公言しない」「机の上は綺麗に片づけて帰る」「モノを粗末にしない」など、30代になったばかりの私に教訓となるようなことを、毎日叩き込まれたのです。

その中でも、リーダーになるうえでもっとも影響を受けたのは、叱り方です。

小さなミスについては事細かく叱られました。しかし、資金繰りや発注者との交渉といった間違えてはいけないところで大きなミスを起こしてしまったときは、「いっし〜、君らしくもない」の一言で片づけるのです。

普段は厳しく小言を言う社長なのに、大きなミスのときには「君らしくもない」の一言で終了。かなり落ち込んでいる私にとっては、救われる叱られ方でした。

そして、この社長のためにも、次回からは同じミスを二度としないぞという気持ちになるのです。

あなたの部下が、もし大きな失敗をして大いに反省し落ち込んでいたら、「君らしくもない」で留めてみてください。本人がそのミスについて、自ら考える契機にもなります。