スワローズ低迷の原因とは

――2023~25年は厳しい結果(5位、5位、最下位)に終わりました。敗因をどう分析されていますか?

【髙津】敗因はチーム編成が上手くいかなかったことに尽きます。誰が投げて、誰が打って、誰が走って、どうやって点を取って、どうやって勝つか。そういうチームのスタイルを上手く作ることができなかった。

もうそれがすべてだったと思います。チーム編成における意思疎通は、球団フロントだけでなく、1軍、2軍の監督、コーチ間でも重要です。たとえば、1軍の選手が怪我をして、2軍からどんどん選手が吸い上げられていくと、2軍も逼迫します。

場当たり的な補充ばかりしていると、若い選手の育成プランも立てられず悪循環に陥ります。そうなると選手にも申し訳ないですね。すべてとは言いませんが、怪我人を多く出してしまったことが敗因の大半を占めていたと思います。

髙津臣吾前監督
撮影=小田駿一

阪神が圧倒的に強かったワケ

――たしかに想定外の怪我人が出ると、チーム編成に支障をきたすことは理解できます。ご苦労をお察しします。

【髙津】トレーナーからの携帯電話の着信を見るたびにドキッとしました。「あー、また何か嫌な報告だな」と思いました。特にコロナの時は酷かったですね。「今日は誰々が発熱しました」という報告です。それからすぐ、いろんな人に連絡を取って、1軍、2軍で編成を考えないといけません。監督の仕事なので、仕方ないですけどね。

――悪循環に陥ると、抜け出すのは容易ではありません。そういう意味で、敗因は明確だったような気がしますね。

【髙津】プロなので、チーム力に大きな差はありません。だから、わずかに生じる差の部分をどうやって埋めるかです。そこを補えないとチーム力は下がっていきます。

戦力がずっと固定されたまま1年間戦えたら、どのチームもきっとよい戦いをすると思います。ですが、大抵の場合は怪我をした選手が2軍に下がり、誰かがその代わりに上がってきて、不調の選手が2軍に下がって……。常にそのような登録・抹消の繰り返しです。

2025年の阪神がなぜ強かったかといわれれば、主力選手の離脱が少なかったからです。打線は1番から5番まで、基本的に同じ選手が1年間試合に出続けた。それは強いですよ。

一方のスワローズは、1年を通して選手を良い状態で起用してあげることができませんでした。選手に怪我や不調が多かった原因は、私のマネジメントの失敗に尽きます。

(インタビュー・構成=ライター・村尾信一)
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