高松宮「公民権停止を食らったようなもんだ」
昭和51(1976)年、『文藝春秋』誌上で4名の皇族方による新春座談会が行われた(昭和51年2月号「皇族団欒」)。受刑者の選挙権をめぐるニュースを目にして、筆者が真っ先に思い浮かべたのが、その際の寛仁親王と高松宮宣仁親王のやり取りだ。
寛仁親王「われわれには基本的人権ってのはあんまりないんじゃない?」
高松宮「選挙違反やって公民権停止受けてる人に僕はそういってやったのよ、『あなたと同じようなもんだ』(笑)。その人、非常に喜んでね(笑)」
寛仁親王「だって選挙権もないんだしさ」
周知のように、皇室の方々には選挙権が認められていない。このことについて、まるで受刑者のような扱いだと自虐的に触れられたのだ。もしも受刑者に選挙権が認められたならば、皇室はある意味では、受刑者よりも低い立場に置かれてしまうことになるといってもよい。
天皇は「象徴」というお立場ゆえに、不偏不党、公平無私であられねばならない。天皇もしくは摂政になりうるお立場ゆえに、皇族もまた同様であられねばならない――。
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