「のどが渇いた」と感じる前に飲む
そのときに、一度にたくさん飲むとすぐに尿として出てしまうので、少しずつ飲んでください。しかも、「のどが渇いた」と感じる前に飲むのが体調を維持する秘訣です。1時間に1回コップ1杯ずつなどと決め、スマホのタイマーで自分にリマインドを入れるのもいいかもしれません。
もちろん、激しい運動や労働でたくさんの汗をかく人は、もっと飲んで構いません。日本腎臓学会では、1日3リットルの水を飲むようにすすめています。
なにしろ、人間の体は1日最大15リットルもの汗をかくことができるそうです。だから、マラソン選手が給水に神経質になるのは当然のこと。排出した水分を補えなければ、完走は不可能です。
私たちが遊び半分で行うレベルのテニスやサッカーなどでも、適切な水分補給を行わないと、足がつったり、吐き気や頭痛に襲われたりします。
このように、体に何かしらの不調が現れているということは、脳にも水分不足による悪影響が出ています。脱水症状を侮らず、水分補給に努めてください。
アルコールは血糖値を下げる
アルコールについて、「飲まないほうがいい」という見解を示す医療関係者は多くいます。しかし、私は「飲める体質の人は飲んでください」と患者さんにも伝えているし、私自身も毎晩適量をいただいています。というのも、アルコールが体に及ぼす良い側面を身をもって実感しているからです。
私は「リブレ」という血糖値自己測定器を用いて、自分の血糖値の変化を見ています。そこでわかるのは「アルコールは血糖値を下げる」ということです。
生化学の教科書『デブリン生化学』にも、アルコールを摂取したことで低血糖に陥った39歳の女性の事例が紹介されています。
その女性は、バーでお酒を飲んでいるうちに意識もうろうとなって救急搬送されました。しかし、診察してみると、昏倒した原因は酔っぱらったことではなく、多忙な仕事を終え、空腹状態でお酒を飲み血糖値が下がり過ぎたことだと判明します。
女性は、「アルコール性低血糖」と診断され、オレンジジュースを飲んで血糖値を上げることで回復したそうです。
このように、多くのアルコールは血糖値を下げます。ビールや紹興酒、甘いリキュールは糖質が多いので血糖値が上がりますが、ウイスキー、ブランデー、ウオッカ、ジン、焼酎などの蒸留酒はまったく糖質を含んでいません。
醸造酒であっても、辛口のワインや日本酒、糖質ゼロタイプのビールなら血糖値を上げることはありません。

