未来を現在の価値で見て損得を判断する

この「割引現在価値」の考え方は、企業の重要な投資判断でこそ真価を発揮します。例えば、社長が「1000億円投資すれば、10年後に1500億円になって返ってくる!」と言ったとします。

割引率を5%とすると、10年後にもらえる1500億円の割引現在価値は約920億円です。現在の1000億円を投資して、現在の価値で920億円しか得られない。これは「損する話」だと、冷静に判断できるのです。

この「未来を現在の価値で見る」という考え方は、株価を理解するうえでも重要です。図表4のとおり、株価の正体を知るための、シンプルな公式があります。