時間が足りないと嘆く経営者は多い。そうした会社では社員も時間に追われている。なぜ時間が足りなくなってしまうのか? 経営者は時間とどのように向き合うべきなのか? 会社を強くする時間の仕組みとは? 経営者の視点から時間術を語り、経営者のみならず一般社員からも多くの支持を得ているのが『絶対に会社を潰さない 社長の時間術』(小山昇著)だ。経営のカリスマとして全国の社長から厚く支持される小山氏が時間の使い方について語った。
時間を守るということは、どういうことでしょうか。12時の約束であれば、12時ちょうどに行くことでしょうか。そうではありません。
時間を守るとは、3分前にその場に待機することです。
12時に集合のとき、12時ぴったりに行くのを、時間を大事にしているとはいいません。11時57分に行って待機することが時間を守ることです。
ましてや自分から約束を取り付けたときは、相手よりも先に行って待つのが礼儀です。
だいたい職責が低い社員、出来の悪い社員に限って遅れて来ます。海外研修で集合時間に遅れるのは評価の低い社員。評価の高い社員は3分前に待っています。ギリギリで行動するとアクシデントが起こり遅刻する羽目になる。そのことがよく分かっている。
私はどこへ行くにも、常に時間に余裕を持って出かけます。
私の家から羽田空港までは約1時間で着きますが、1時間の余裕を見て2時間前に家を出ます。空港に行く途中で事故があっても、絶対に飛行機に間に合うようにするためです。JRが止まっていたらどうするか。地下鉄と京急線を乗り継いでいけばいい。京急がダメなら、モノレールがある。こんなことをいつも頭の中でシミュレーションしている。時間があるときは、地下鉄と京急線に乗って実際に確かめます。