八雲とセツだけが通じる「神秘の言葉」

だが、この混沌とした言語を、二人は完璧に使いこなした。

なぜか。深く愛し合っていたからだ。

八雲はセツを理解したかった。セツもまた、八雲を理解したかった。だから、文法も体系も無視して、「二人が通じ合える言葉」を作り上げた。

「正しい英語」でも「正しい日本語」でもない。でも、二人には完璧に通じる。それで十分だったのだ。子供たちでさえ完全には理解できなかった「神秘の言葉」。それは、八雲とセツの深い絆の証しなのである。

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