「ひょっとしたら会社がなくなるんじゃないか」
2013年、メルカリが設立されます。その前からヤフオク(1999年)さんがありました。メルカリさん以降、CtoCのリユースが大きく広がっていったと思っています。ただ、リユース業界が進展した底流にあるのはサステナビリティの空気ではないでしょうか。「もったいない」「捨てるより売りに行った方がサステナブルだ」といった風潮です。
子どもたちは学校でリサイクル、リユース、リデュースを教わります。子どもが学校で教わって帰ってくると、家庭でも、「そうかサステナビリティか」と考えるようになります。時代がそういう潮流になってきたのです。加えて、可処分所得が増えていないこともあります。景気のいい人はいますけど、可処分所得は増えていない。上手にお金を使う生活者が増えてきたのでしょう。
コロナ禍の時、セカンドストリートは大苦戦しました。私自身「これはひょっとしたら会社がなくなるんじゃないか」と思ったこともあるくらい悩みました。あの頃、みなさんが外出されないものですから、どうしても服を買うことがなくなります。そのうえ、一部の都道府県から、不要不急の商売だということで休業要請が出たりしました。私どもは衣料と服飾雑貨に強いリユース業なので、非常に苦戦したのです。
売上よりも、客数を重視する理由
リユース経済新聞の「リユース市場データブック2024」では、リユース業界の売上でゲオホールディングスはナンバーワンと出ています。2位がコメ兵、3位がブックオフ。前者はブランド物に強くて、後者は書籍を得意とされています。
しかし、1番だと浮かれる気持ちはありませんし、数値だけを追っているわけではありません。つねにお客さまのことを考えて事業を行っていく。時代を見るというより、お客さまを見ています。社内では、既存店の客数が増えているかを最重要な指標としています。売上はお客さまの支持の結果でありますが、大事なのは既存店のお客さまが増えているかです。
そして、国内だけのリユース業ではいつかは市場が飽和になるでしょう。お客さまのタンスの中は限りがあります。エリアによっては買い取りするものが減りつつあるところも出ているくらいです。また、参入障壁が低い業界ですから、つねに新規参入があるわけです。ある程度お金を用意して、古物免許さえ取得すれば買い取りを始めることができる。業界で生き残るためには特色がなければダメです。


