メイド・イン・ジャパンから「ユーズド・イン・ジャパン」へ
セカンドストリートは2014年から海外でもビジネスを検討してきました。あの頃、私はセカンドストリートのメンバーとロサンゼルスへ行ったのですが、古着店のチェーンを視察する機会があって、これなら我々でもやれるんじゃないかと調査を始めたのです。ですが、出店するまでに5年くらいかかりました。その時に見た古着店は昔からあったビンテージ専門ではなく、商品の幅が広い店だった。そのチェーンは全米で50軒ほどの規模で、今でもそのままです。
その後も調べを続けたら、アメリカのリユース業界にはガリバーがいないとわかったのです。さらに、グローバルでもガリバー的存在の企業がないとわかりました。ガリバーがいない理由は、リユース業は査定や在庫管理など大規模でやるには存外に厄介なことが多いからではないでしょうか。
今、私たちは米国に48、台湾に41、マレーシアに26、タイに4、シンガポール、香港に各1店舗あります(2025年6月)。
このうちアメリカ、台湾、タイ、シンガポール、香港は基本的に現地で買取販売をしています。つまり、現地のお客さまが品物を持ち込んできたものをその地域のお客さまが買う。マレーシアは違います。日本で買い取りした品物で、日本で売れなかったものをマレーシアへ持って行って、先方で売る。メイド・イン・ジャパンでなく、「ユーズド・イン・ジャパン」と呼ばれて人気になっています。マレーシアでは今のところは現地での買い取りがメインではありません。
海外なら画面が割れたスマホでも売れる
スマホのリユースの話になりますが、日本で引き取った中古の携帯電話はドバイからヨーロッパへ送るルートがあります。たとえば画面が割れたスマホは日本では人気がありません。1回直したものは日本では価値が低くなりますが、ヨーロッパの方はあまり気にしないのです。極端なことを言えば、画面が割れたままのものでも売れていくのが海外です。
向こうでは「スマホの画面替え」という商売が街中にいくらでもあるので、そこで替えてまた使う。ですから、画面が割れたままのものでも引き取っています。ただし、ジャンク品という分類ですけれど。そして、日本のお客さまにはお出ししていません。
ジャンク品のケースも含めて、リユース業では出口を増やすのが大きな仕事のひとつです。衣服でも破れている、シミがひどいといったものを持ってこられる方がいて、今は全店では、お引き取りしていませんが、いずれはそういうものも無料で引き取って、そして再生して資源にするといったこともやっていかなくてはいけないと考えています。
社会的な意義を考えると、そこまでやっていない我々が「リユース業で成功した」とはいえないのです。売上を上げること、数値を追うことだけがリユース業としての成功ではない。そう私は思っています。やらなきゃいけないことはいくらでもあります。


