※本稿は、谷咲『中学受験に向いてる子 向いてない子』(Gakken)の一部を再編集したものです。
「なんとなく学校見学」は失敗のもと
志望校選びでよくある失敗のパターン。それは、「とりあえず学校を見に行くこと」。
「えっ、なんでダメなの??」「うちもやってるかも……」とドキッとした方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、直接学校に足を運ぶことは大切です。パンフレットやウェブサイトの情報は、いわばその学校の一部分を切り取った寄せ集めともいえるから。直接学校に行くことで受け取れる情報、たとえば学校の雰囲気、在校生や先生方の様子は、貴重な判断材料であることは確かです。
しかし覚えておいていただきたいのは、学校説明会や文化祭は、その学校の日常を映し出すものではないということ。また、どの学校もカリキュラムや教育支援などさまざまな魅力にあふれ、「どこも良く見えて結局選べない……」という状態になってしまう方は少なくありません。
ラストチャンスは小6の二学期だが…
だからといって、学校見学に行く必要はない、ということではありません。学校見学に行く前に「あること」をすれば、迷うことなく、「自分たちにとって良い学校かどうか」がしっかりとわかるようになります。
その「あること」とは、夏休みを賢く使って、「志望校選びの軸」と「条件」を明確に定めること(「志望校選びの軸」と「条件」を知る方法については後述)です。
なぜ「夏休み」かというと、私立一貫校の文化祭や学校説明会が最もさかんに開催されるのが、だいたい9月から11月、つまり二学期が一年の中で学校見学できるチャンスの数のピークとなるからです。
入試本番から逆算すると、見学のラストチャンスは小学6年生の二学期ということになります。しかし、入試本番前のその時期は、模試の予定が立て込んだり、塾の特別授業が開講されたりと、週末はかなり忙しくなります。
したがって、現実的には4・5年生のうちにある程度学校を見学しておく必要があるということです。実際に、6年生の保護者の方からの「もっと色々な学校を見ておけば良かった……。いい学校ありませんか?」とのご相談は毎年後を絶ちません。

