成功者は本の読み方が違う

筆者はこれまで約46年間、金融マンおよび作家として、数多くの年収5000万円超の人たちと接してきた。それらは主に、パートナー(共同経営者)級の弁護士、医師、外資系の金融マンなどだ。彼らと長年付き合っているうちに、人が成功するための大きな原動力になるのが読書だということに気がついた。平凡なサラリーマンで終わる人と、そうした成功者の読書の仕方にどのような違いがあるのか、経験から解説したいと思う。

コーヒーを飲みながら本を読む
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5000万円超の年収を稼ぐ人は読書家が多い。仕事と関係のある本を読むのは当然で、関係のない本もずいぶん読んでいる。そもそもインターネット(スマホ)で情報を得るのと、本で情報を得るのとでは、根本的な違いがある。前者は短時間で何かを確かめるのには便利だが、得られた情報は頭に定着しない。一方、本の場合はテーマについて深く理解でき、かつ考えながら読むので、自分の血肉となる。筆者は職業柄、インターネットやYouTubeも駆使して情報収集をするが、本から得られる知見の広がりや、自分自身の成長感というものは別格で、やはり本を読まないと駄目だと痛感する。

仕事後に分厚い本をぺろりと読んでしまう

知り合いの弁護士は、仕事が終わった後、一晩で500ページくらいの本をぺろりと読んだりするので、驚かされる。別の60歳過ぎのビジネススクールの教授で複数の上場企業の社外取締役をやっている女性は、『源氏物語』を原文で読むような読書家で、普通に会話をしていて「『平家物語』の馬で宇治川を渡るシーンには武将たちの先陣争いの様子がこんなふうに書いてあって、人間の功名心というものは……」と話したりする。彼女は300~400ページの本なら2時間くらいで読んでしまう。

筆者はどうやったら速く、数多くの本を読めるのか興味があったので、そういう人たちに話を聴いてみたが、上の弁護士の場合は、どうやら血筋的にそういう資質があるらしい。その人の祖父、父、伯父、叔父は、ことごとく大臣、県知事、有名上場企業の社長になっていて、並々ならぬ知力の持ち主のようだ。一家を知っているある男性が「あの一族は普通とちょっと違う」と言っていた。