「ばけばけ」の名シーンの現場に行ける
松江大橋の1.5キロほど西には、松江藩主の松平家ゆかりの大雄寺がある。怪談『水飴を買う女』の舞台で、「ばけばけ」では金縛りに苦しむハーンがここでお祓いを受け、その際に住職からこの怪談を聞かされた。
大雄寺の少し西北にあるのが、怪談『松風』の舞台で清光院。「ばけばけ」には実父の雨清水傳がトキを連れて「ランデブー」して以来、たびたび登場している。
その少し北に月照寺がある。松江藩主松平家の菩提寺で、歴代藩主の墓があるこの寺には、巨大な亀の背中にのせられた石碑があり、ハーンはこの大亀にまつわる怪談を紹介している。「ばけばけ」では、境内に鎮座する多くの石狐にヘブンが魅了される場面があった。
さらに車を使うなどして足を延ばせば、縁結びの神様として知られ、鏡の池に小銭を載せた紙の小舟を浮かべる恋占いが「ばけばけ」にもたびたび出てきた八重垣神社など、まだまだスポットはある。しかし、徒歩と遊覧船だけでも、これだけ濃い街めぐりができ、そこに110年前にセツとハーンが見たものが色濃く残っているのが松江の魅力である。
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