「超音波式」「気化式」「スチーム式」3つの方式の違い
乾燥する季節になると気になるのが加湿器だ。店頭やネットには数多くの機種が並ぶが、ここ数年、売れ筋はある程度絞られてきている。とくに人気を集めているのが、ダイニチ工業(以下、ダイニチ)と象印マホービン(以下、象印)の製品だ。
加湿器の中には、「超音波式」「気化式」「スチーム式」の3つの方式があり、組み合わせた「ハイブリッド式」もある。それぞれ特徴があり、「超音波式」は水を細かな霧にして放出する方式で、静音性が高く省電力だが、こまめな清掃が必要となる。水をそのまま霧状にしているだけなので、お手入れを怠ると雑菌をばらまいてしまう。そのため、最近ではいったん加熱してから霧状にするものもあるが、売れ筋を見ると超音波式は以前よりも売れていない。
数千円加湿器といったい何が違うのか
「スチーム式」は水を沸騰させて水蒸気を出すので衛生面で安心感があり、加湿量も安定している。消費電力は高めだが、お手入れは電気ポットと同じで簡単だ。「気化式」は水を含ませたフィルターに、ファンで風を当てて加湿する。電気代を抑えやすく過加湿しにくいのが特長だが、フィルターの掃除が少々面倒で、空気も冷えやすい。「気化式」には、温風を当てる「温風気化式」もあり、こちらは気化式よりもパワフルで、電気代は「気化式」と比較すると上がってしまう。「気化式」と「温風気化式」を湿度に合わせて切り換えるハイブリッド式はここ数年で注目されている方式だが、本体価格は高価だ。
数千円から購入できる加湿器もある中、ダイニチの製品は適用畳数に応じて実売価格が約3万3000円~5万7200円、象印の製品は約1万7380円~3万3000円と、比較的高価格帯に位置している(いずれも公式ショップ価格、アウトレット品を除く)。それにもかかわらず支持され続けているのはなぜか。
そこで本稿では、ダイニチ「HD-LX1025」と象印「EE-RU35」を実際に使用し、その実力を検証した。

