高市首相はどう対応すべきか「4対策」
このような例からは、中国の一貫したパターンが浮き彫りになる。言語の武器化、被害者と加害者を反転するフェイクの物語、そして、経済的利益をちらつかせる一方で脅しを使う飴と鞭。これが、山上氏が「敵意の経済」と呼ぶものである。これらは米国の同盟国を安全保障関係から引き離すための戦略だ。
中国のこういった外交パターンは歴史にも刻まれている。山上氏によると1989年の天安門事件の後、「中国は日本を民主主義諸国の中で弱い環だと考えた」。中国の銭其琛外相は後に回想録で、「中国は、日本を使って国際制裁体制を弱めることに成功した」と自慢したという。北京は「当時の天皇の中国訪問を、まさにその目的のために十分に活用したことを認めた」。
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