一緒に飲むと、父娘の距離間について、私よりも若いTATSUさんは的確なアドバイスをくれます。ほかにも映画の話題など、毎回大盛り上がりです。

東京・北青山の「アニヴェルセル 表参道」にて。
東京・北青山の「アニヴェルセル 表参道」にて。

「熱い思いを語る人がいる」と、共通の知人にTATSUさんを繋いでもらいました。最初の印象は愛嬌がある人。私が無意識に取っていたポーズが笑いのつぼに入ったようで、笑顔で突っ込んできた。社長だからと遠慮しない気さくさのおかげで、心の距離が一気に縮まったのを覚えています。

彼の手話パフォーマンスを見てみたくて、出演イベントに行ったことがあります。彼がステージ上で「耳の聴こえづらい人いますか?」と問いかけていたことに衝撃を受けました。我々の業界だと、そのような質問の仕方をすることは失礼にあたると考え、遠慮しがちです。問いかけ後、挙手した観客の方の目と鼻の先まで彼が駆け寄ってコミュニケーションを取る姿を見たときに、その姿勢に胸を大きく打たれ、つい泣いてしまいました。耳が聴こえない人にどうすれば自分たちの熱い思いや励ましを届けられるかという課題に向き合い、率直に行動する。「これが本当の思いやりなんだ」と気づかされた瞬間です。

(構成=江﨑万貴(本誌編集部) 撮影=市来朋久)
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