残業、会食、急な出張に保育園の送り迎え……。どれほど綿密に計画を立てても、仕事と家庭の両立に不測の事態はつきもの。子育てのかたわら、テレビコメンテーターとしても活躍する大学教授が週1日の「デジタル断ち」の効用を語る。

東京駅の大混雑をすり抜けて保育園へ

2023年に第一子を出産してから、育児と仕事を両立させるために生活スタイルは一変しました。

20代、30代は財務省官僚、弁護士、研究者、大学教員、テレビのコメンテーターと仕事で全力疾走するかたわら、体を動かしたり会食を楽しんだりする時間がありました。今は子育て中心ですから、時間のやりくりも大変です。どれだけ綿密に計画を立てても、子どもが小さいと思い通りにいかないのがデフォルト。ギリギリの綱渡りだったと思える瞬間は1週間のうちに何度もあります。

少し前まで標準的な1週間のルーチンはこんな感じでした。

月曜は朝8時放送開始の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に出演するため、5時すぎに起床して6時に家を出ます。子どもを保育園へ送ってもらうので毎週月曜の朝はシッターさんを頼んでいました。

火曜は夕方の番組『ライブニュースイット!』に出演するため、14時すぎにタクシーでフジテレビへ向かいます。帰宅は早くても18時40分前後。保育園へ子どもを迎えにいく18時30分にはどうしても間に合わないので、シッターさんに迎えにいってもらいます。

水曜は、基本的に大学の仕事と決めています。信州大学もZEN大学も、講義はオンラインとオンデマンドが中心。学生の質問に答えるのもオンラインなので、在宅でパソコンに向かっています。

木曜は名古屋に出張して、13時55分からの『ゴゴスマ!』(CBCテレビ)に出演します。新幹線で東京駅に戻ってくるのは18時少し前。ダッシュで地下鉄に乗り換えると、なんとか18時30分までに保育園に到着できます。

金曜は隔週で大阪に出張して『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)の収録。出演しない週は、講義の準備や自分の研究に充てています。

土曜は講演会がわりと入りやすく、地方出張になることもあります。次回の『モーニングショー』で取り上げる話題がわかるのも土曜あたりで、番組スタッフから情報をもらってコメントを準備します。日曜は、基本的に仕事はお休み。子どもとゆっくり過ごすことが多いですね。

ざっと説明するとこんな1週間でしたが、このルーチンはあくまで何も問題が起こらない場合。万事うまくいくことはほとんどありません。