食事で幸福感を高めるには何を心がけるべきか。医師の山下明子さんは「作った人をイメージできるかどうかで料理を味わう姿勢は劇的に変わる。人とのつながりを感じることができるし、感謝の気持ちを持って食べることで、幸福ホルモンが分泌され、幸福感が高まる」という――。
※本稿は、山下明子『食べる瞑想』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
食習慣が変わる「買い物ルート」戦略
コンビニやスーパーに行ったとき、あなたは最初にどのコーナーに行きますか?
いつも行くお店では、お決まりの行動パターンがあるかと思います。例えば私の場合、スーパーマーケットでは、はじめに野菜や果物を見て、次にお肉やお魚コーナーに行き、乳製品や卵を買い、その後に調味料やお菓子、最後に飲み物を……という順番で回ります。
じつは、何気ないそのお店での行動パターンが、あなたの食生活を作っています。
私の講演会によくいらっしゃるCさんのエピソードを例に挙げてみましょう。
いつも仕事帰りにスーパーで夕飯の弁当を買うCさんは、「今日は自炊をしよう」と思い立ちました。ところが、スーパーで自炊用の食材を買おうとしていたら、いつもの弁当コーナーで美味しそうな弁当を見つけてしまいます。「お腹がすいてきたな。今日は疲れているし弁当でもいいか!」と、最初の決意はどこへやら、結局自炊をせずに弁当を食べることになってしまいました……。
あなたにも、似たような経験があるかもしれません。もし、このとき弁当コーナーを通っていなければ、Cさんは自炊できていたでしょう。せっかくの決意も、一日の仕事の後では誘惑に勝つことができませんでした。
Cさんは誘惑のある環境に、自ら飛び込んでしまったのです。
もしあなたが食習慣を改善したいと思っているなら、まずは買い物ルートの振り返りから取り組むことをおすすめします。

