若い頃より眠れなくなるのは当然

睡眠学のエキスパートである秋田大学大学院教授の三島和夫氏は「肌や目と同じように、加齢によって睡眠も変化します。その理由はいくつかあります」と話す。

睡眠には多くの役割があるが、中でも重要なのは日中の心身の疲れを回復する「休養」だ。年を取ると一般に日中の活動量は若い頃より少なくなり、疲れを回復するためにたくさん眠る必要がなくなっていく。そのため、朝早く目が覚めるようになる。

加齢に伴って、深い睡眠が減るとともに、トータルの睡眠時間も減ることが分かっている。約3600人を対象にした疫学研究によると、25歳の平均睡眠時間は7時間、40歳は6時間半、65歳は6時間、80歳は5時間半となっている(*2)。「毎日8時間眠れるのはせいぜい中学生くらいまで。70代以降はがんばっても6時間くらいしか眠れなくなります」(三島氏)